日本車を選ばずに輸入車に乗る人も少なくなく、日本での2016年の輸入車の販売台数は全販売台数の9.1パーセントとなっています。
つまり、街中を走るクルマの10台に1台は輸入車というわけなのです。
質実剛健なドイツ車の優秀な車とは
輸入車の販売台数を国別にみてみると、ドイツ車が圧倒的に多く70パーセント程度を占め、あとはアメリカ車やイタリア車、フランス車、その他の国々のクルマとなります。
ドイツ車が選ばれることが多いのには、やはりそのステイタスと世界最高級といわれる品質が理由として挙げられるでしょう。
ドイツ車は高性能で耐久性や安全性に優れているとされます。
それを生み出しているのが、速度無制限で走ることのできるアウトバーンの存在です。
アウトバーンでは200キロの速度で巡行するのが普通ですから、そんな高速走行に耐えうる性能や耐久性、そして安全性が求められます。
そういった点と日本人と似た点があるといわれるドイツ人気質の「質実剛健」が、クルマ作りにも活かされていると日本人に受け入れられているのでしょう。
快適な走りで優雅なドライブも可能なアメ車
昔は、輸入車といえばアメリカ車でした。
アメリカの広大な土地を移動する手段といえばクルマで、広い道路を長距離に亘って快適に走るために大きなサイズのクルマが求められたものです。
排気量も多く大きなボディは燃費がよくないのが、昔のいわゆる「アメ車」でした。
今では世界一排ガス規制の厳しい国といわれるほど排気ガスにこだわり、また燃費にも気を遣うようになったので小さなサイズのクルマもたくさん製造されています。
アメリカ国内での自動車販売台数を見ると、毎年トヨタをはじめとする日本車のメーカー数社が上位に入っています。
しかし、アメリカ人も日本人も「アメ車」に求めるのは以前のようなゆったりとした大きなクルマではないでしょうか。
お洒落で愛着あるイタリアやフランスのグッドデザインな車
イタリア車やフランス車に乗るのは、どちらかというと趣味性が高いといえるでしょう。
これらヨーロッパ車には「おしゃれ」なイメージが付きまといます。
ヨーロッパ車もドイツ車同様に長距離走行に向いているクルマが多いのですが、街中は石畳の細い道路が細かく通じているところも少なくありません。
したがってあまり大きなサイズのクルマは適していませんし、荒れた路面をできるだけ快適に走行するためにショックアブソーバーをはじめとする足回りに日本のクルマにはない独特の特徴がみられます。